今日の聖書箇所は、マタイ福音書の最後の箇所です。主イエスが昇天なさる直前、最後に弟子たちに残した言葉です。


 今日の聖書箇所直前には、「しかし、疑う者もいた」と描かれていました。だから、18節の「近寄ってきて」は、疑う者を信じる者に変えるためだと読む方もあります。しかしこの箇所で、疑う者の変化は描かれないので、「疑う者もいた」ことしか分かりません。今年度はこの箇所から年度の主題聖句を選びました。今日の聖書箇所は17~20節です。その殆どが主イエスの言葉です。近寄ってまず主イエスが仰るのは、「私は天と地の一切の権能を授かっている」です。この主イエスの言葉の最初さえも信じられない弟子たちもいたことでしょう。しかし主イエスは、「だから」とつないで、言葉を紡ぎます。「あなたがたは行って、全ての民を私の弟子にしなさい」。


 この言葉は、「大宣教命令」と言われています。多くの方がキリスト者であった時代には、あまり注目されない言葉でした。しかし世界はヨーロッパ世界だけではないことが深く自覚されるようになる中で、プロテスタントも対抗宗教改革をして変化したカトリックでも、とても大切にされるようになりました。


 そして「弟子にする」ことの具体的な中身が、洗礼を授けることと、主イエスが命じておいたことを守ることです。これは二つにして一つのことです。洗礼を受けるならば、キリスト者・主イエスの弟子になります。そして弟子であるならば、主イエスの教えを守ろうとするはずです。


 そして最後に私達にもつながる主イエスの約束です。20節後半です。主イエスが共にいて下さるので、私達は、「全ての民を弟子にするように」、伝道をし続けます。