今日でルカによる福音書の講解説教を終ります。次回からしばらくの間、テモテの手紙一を読みます。そしてこの福音書を1章分を飛ばしていますので、それは次回のレント・イースターの時に読む予定です。
使徒言行録の最初には、この箇所で描かれたことがもっと詳しく丁寧に描かれます。そして2章で聖霊降臨・ペンテコステの出来事が描かれます。ルカの直前の箇所で描かれている事柄です。
今日の箇所からは三つのことをみましょう。まず第一に、祝福(50、51節)と、ほめたたえる(53節)、です。どちらも、元のギリシャ語では同じ言葉です。それは、「良い言葉を語る」です。方向性が、神・主イエスから私達人間へ向かうと、祝福するになります。そして私達から神・主イエスに向かうとほめたたえるになります。同じ言葉が、誰から誰へ向かうかで意味が変わります。
二つ目は、昇天の話です。私達も11月に召天者記念礼拝をします。この二つのショウテンは意味が違うので、漢字も違います。私達は、天に召されます。主イエスの昇天だけが、天に昇られます。そして神の右に座ります。私達が普段、使徒信条で告白している通りです。
三つ目は、聖霊降臨まで、弟子たちが祈りつつ神をほめたたえています。言葉では、祈るは書いてありません。しかし神殿で神をほめたたえるときには、勿論祈っていたでしょう。私達も、神の御心が分からないで、ただひたすら神をほめたたえつつ祈る、祈りつつ神をほめたたえることがあります。諦めないで祈り続けるとき、神は私達に御心を示してくださいます。

