前回でペトロ一の講解説教を終りました。今日と次週は教団の聖書日課に従います。ですから、今日ペトロ二なのは、ペトロ一の続きとして、ではありません。
この手紙の書かれた頃に問題になっていたのは、終末・再臨の遅延です。ですから、まず述べられます。8節です。まず神と私達人間の時間感覚の違いが指摘されます。私が小学生の頃、関東直下型地震はいつ来てもおかしくないと言われていました。あれから半世紀以上が経ちましたが、阪神・淡路大震災や東日本大震災はありましたが、直下型地震はありません。地震(地球)の感覚だと、数十年は十分に誤差の範囲です。
それが神であれば、尚更です。術エジプトの出来事思い出してください。そこでは、神がヘブライ人の祈りを聞くまでに、80年以上かかっています。しかも終末・再臨の遅延(そもそも遅延という言い方が正しいかも疑問ですが)は、神の忍耐です。9節です。一人でも多くの方が救われるように、神は忍耐しておられるのです。
それでも終末・再臨は突然やってきます。10・11節です。聖なる信心深い生活がどのようなものであるかは様々な議論ができます。その一つの面は、12・13節です。「神の日の来るのを待ち望み」(12節)、「義の宿る新しい天と地とを、神の約束に従って待ち望んでい」(13節)ます。
アドベントの期間に、私達がなすべきことの一つが、この待ち望むことを今一度学び直すことです。クリスマスまでのアドベントの期間、待ち望み続ける中で、私達は終末を待ち望むことを学び直します。クリスマス礼拝までの最後の一週間。このことを思いつつ歩みましょう。

