聖霊降臨日、おめでとうございます。


 今日は講解説教を一度お休みしまして、ルカの中でペンテコステに相応しい箇所を選びました。マタイに平行箇所がありますが、二つに分かれています。どちらも山上の説教にあります。前半の主の祈りの部分は6章に、後半の「求めなさい」の部分は7章になります。細かい色々な違いはありますが、大きな違いは、願い求めた時に、神様から何が与えられるかでしょう。マタイでは、良い物をくださる(7章11節)です。しかしルカでは、聖霊が与えられ(13節)ます。


 マタイの意図は、はっきりしています。神は私達にひたすらに願い求めることを求められています。しかし私達人間は、とても愚かです。本当に自身に必要なものは、分かっていません。だから神は、私達が求めるものを与えられるのではなくて、良いものを与えてくださいます。


 しかしそれが、ルカでは「聖霊」に特定されています。これは別々のことを述べているようでありながら、実は一つのことです。聖霊が与えられるとは、神が共におられ、神の御心を私達が生きるようになるということです。神は三位一体の神です。神は天におられ、イエス・キリストは神の右に座しておられます。そして私達の一番近くで生きて働いておられるのが、聖霊なる神です。この聖霊の働きによってはじめて、私達は本当は自分に何が必要なのか、何を神に求めるべきなのかが分かります。だから、良いものをいただくのと聖霊を頂くのは同じことです。


 さあ私達は新しい一週間、私達に一版必要な聖霊を願い求めつつ歩みましょう。