今日の聖書箇所は、天国での食事がテーマです。まず、その食事の席にいる人が語ります。15節です。それに答えるようにして主イエスが例え話をなさいます。当時の招きは二段階でした。まずおおまかに招待します。そして準備ができると、さあおいでくださいと招きます。


 この例え話自体は、単純なもので、趣旨もはっきりしています。まず神の民ユダヤ人が宴席に招かれるけれども、彼らが拒否するので、私達異邦人にまで宴席への正体が広がる、というものです。しかしそこで私達は、ユダヤ人は神の招きを拒否したから宴席につけないけれども、私達は宴席に招かれてよかったね、で、終ることはできません。


 なぜなら、私達もまた、福音よりもこの世界の様々な事情を優先する時に、実は彼らと同じ過ちをしてしまうことになるからです。


 そこで三つのことを指摘しておきましょう。まず第一に、私達はいつも、何が優先すべきことか考えることが必要です。そして第二に、すぐに何が大切かを見失ってしまう私達だからこそ、主は私達のために十字架に死んで、私達の罪を赦してくださいました。最後に、主イエスは今も、多くの人々を天国の宴会へ向けて招き続けておられることを私達は忘れてはなりません。