前回までに、主イエスはファリサイ派の人々や律法の専門家をかなりはっきりと鋭く批判しました。彼らは激しい敵意に包まれてしまいます(53節)それでも主イエスのもとには、数えきれないほどの数の群衆が集まってきます。1節前半です。
しかし主イエスは、群衆ではなくてまず弟子たちに語りかけます。1節後半~3節です。ポイントは二つ、一つ目は、気を付けるべきパン種です。パン種は全体を膨らませてしまいます。良いことでも悪いことでも広がるときは広がります。更に、第二に、私達キリストの弟子のすることは広がるのだということです。
そして主イエスは、「友人」と呼んでくださいます(この箇所以外ではヨハネ福音書の最後の所だけです)。4~7節です。私達が生きる上で大切なことの一つは、何を・誰を恐れて生きるのか、です。本当に恐れるべき方が分からないと、世間や周りの人々の評価などを恐れて生きることになります。
私達キリスト者がなぜ何モノをも恐れないかのような生き方ができるのでしょうか。それは、本当に恐れるべきものを知っていて、この方を恐れて生きるからです。しかもここで主イエスは、たくさんの雀よりも私達が勝っていると肯定してくださいます。更に、私たちの髪の毛までも数えて知っていてくださる(私達を大切に考えてくださる)神を指し示します。恐れなく生きるこつは神を知ることです。