今年はかなり遅かったですが、梅雨入りしました。尤も遅かったせいか既に露末期のような大雨も降ったりしています。地球温暖化(沸騰化?)の影響でしょうか、日本だけではなくて、世界中で異常気象になっています。


 そのため、従来は当たり前であった、天候を読むことができにくくなっています。しかし主イエスの時代にはまだ、天候を読むことは普通のことでした。農業や漁業、様々な仕事で必要な能力です。だから、54~56節です。天候を読むように、今の時がどういう時であるかを見分けることが大切です。


 それは具体的にどういうことでしょうか。主イエスの時代には、神の子である主イエスが人としてこの世界に来てくださっていることです。そして現代においては、間の時、教会の時であることをわきまえるということでしょう。終末・再臨はまだだけれども、いつでも来るかもしれないのだと知っていることが大切です。この12章では、目を覚ましている僕の例えによって主イエスはそのことを丁寧に語ってくださいました。終末・再臨はまだしばらくは来ないと思い込んで、好き勝手をするのではありません。いつ来てもよいように備えておくことです。


 ここで注目したいのは、主イエスが人々に「偽善者よ」と呼びかけていることです。なぜ、人々に対して、主イエスはとても厳しく「偽善者よ」と仰るのでしょうか。それは、私達全ての人に潜む偽善の罪を見抜いておられるからです。


 だから直後に、自分を訴える人と仲直り・和解することが求められています。57~59節です。この相手には二つの読み方があります。一つには、具体的に他者であり、いま一つは神です。何が正しいかをきちんと自分で判断するならば、自分が偽善者にすぎないこと、しかもこの私のために主イエスが十字架に死んでくださったことが分かります。そして、神との和解、他者との和解に生きます。