今日の聖書箇所から、終末の話がはじまります。まず,壮麗な神殿について話している人がいます。それに対して(彼らからすると)不吉な話を主イエスがなさいます。5・6節です。石が全て崩れる日がくるというのです。私達人間がこの世界で作るものには、永遠はありません。全ていつかは崩れます。この箇所の主イエスの言葉はそういう不変の真理を語っていますが、また、間近に迫っているユダヤ独立戦争での神殿崩壊を指していると読むこともできます。
しかし神殿がとても立派なので、「いったいいつ?」という疑問が弟子たちにもおきます。7節です。それに対する主イエスの答えで、一番大切なのは、「世の終わりはすぐには来ない(9節)」でしょう。主イエスの答えは、8~11節です。まず主イエスが仰るのは、「惑わされないように」です。破壊的・反社会的カルトのやり方は、終末がすぐにでもくるかのようにいって、信徒を煽って働かせます。惑わされる人々がでます。だからこそ、主イエスは、「惑わされないように」と注意をします。
そして、様々なしるし・出来事が起こっても、それですぐに世の終わりではありません。戦争、暴動、地震、飢饉、疫病、様々なことが起こります。恐ろしい現象や著しいしるしが天に現れます。しかしそれらは、まだ終わりではありません。
現代においても、地震や山林火災、戦争や虐殺など様々なことが起こっています。しかしそれでも、私達は、「終わりだ」と思い込んで慌てふためくのではなくて、ただまっすぐに主イエスに従っていきましょう。
私達がどう思おうと神はご自身の計画のままに終わりの日を備えてくださっているのですから。